ウェルカム!ラザレフ!
日本フィルハーモニー交響楽団 第607回定期演奏会@サントリーホール
アレクサンドル・ラザレフ[日本フィル首席指揮者](Cond)、漆原朝子(Vn)、今井信子(Va)
※最終楽章は初演時のものと現在出版されているものの2ヴァージョンを演奏
プロコの1番は一時期毎朝聴いていたぐらい大好きな曲だけど、7番は初めて。
映画音楽やバレエ、オペラなどで培われたあのキャッチーさは備えつつ、なんとなく渋さをも感じさせる素敵な曲だった。
特に2楽章のワルツと、力強くも哀愁漂う4楽章(オリジナルver.の最後は心臓が止まるかのように、リタルダンドするピッツィカートで終わる)が好き。
ラザレフさんは速いテンポや金管楽器でボワーンと盛り上がるところでも、決して冷静さを失わない指揮をされるので、音楽が勢いに流されることがない。
でも決して醒めてるわけじゃないんだよね。指揮ぶりは一歩前に踏み出しながらガオーって感じで熱のこもった指揮なんだけど、出てくる音楽がくっきりと端正なのが不思議。
協奏交響曲の2人のソリストもさすがの貫禄で、特に2楽章の短調の主題が、もう涙ものの美しさでした。
次は6月に2番。このシリーズは全部行きたい!