ツェムリンスキー好きー

サントリーホール


沼尻竜典(Cond)、日本フィルハーモニー交響楽団
広田智之(Ob)、浜田理恵(Sop)、ラルフ・ルーカス(Bar)


無調の小曲を集めたウェーベルン、すごーく古典的なロマン派ぽい(?)音のするシュトラウス、その中間ぐらいの音のするツェムリンスキー。
ほぼ同じような時に同じような地で作られた作品なのに、こんなに違うなんておもしろい。
ウェーベルンとかって自分では聴かない音楽だから、こういう風にマイナーなものもプログラム組んでもらえると、勉強になって嬉しい。


大好きシュトラウスのObコンチェルトは、編成が小さく室内楽みたいな響きの音楽で、これがあの分厚くしつこいような和音を響かせまくるシュトラウス!?とびっくり。
あまりにびっくりしすぎてぼーっと聴いてしまって、あまり良さがわからなかった(汗)
CDで復習しようと思う。
曲はきれいだった。たまに入る、シュトラウス的な転調でドキッとした覚えがあるなぁ。


「抒情交響曲」は、マーラーの「大地の歌」を下敷きにして作ったらしい、オーケストラとソリ(ソプラノとバリトン)の曲。
全体が7曲に分かれていて、男女のソロが1曲ごとに交互に歌うの。
3曲目の男性の曲がとにかくすごーくキレイで、うっとり。
どこで転調してるのかわからないぐらい常に調が動くんだけど、それがとても流暢で音のグラデーションみたいにゆらゆら〜と色が変わっていくので、聴いていてとても気持ちいいのだ。
歌も難しそうだけど、きっと歌えたら楽しいだろうなぁ。
浜田さん、ルーカスさん、声はもちろん発音が明瞭で聴きやすく、声が深く広がりがあって、すごく素敵だった。


あたしは大地の歌より抒情の方が音楽としては好きだす。