ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路

@文化村 ル・シネマ


W.A.モーツァルトのお姉さん、ナンネルの音楽人生と恋のお話。
史実にどの程度忠実なのかはわからないけれど、フランス映画らしいたっぷりとした間と簡潔な台詞で登場人物の心情を観客に充分に想像させる。タイトルの「哀しみの旅路」っていうのは些か大袈裟な気がするけど。才能のある少女が、弟ばかりを音楽家として溺愛する父に反発したり、高貴な人と恋をしてその人のために父に禁じられた作曲をしたりする。
女の子を顔で選んでないなーと思ったら、主役のナンネルとルイ15世の末娘ルイーズはルネ・フェレ監督の実娘だそう。ヴォルフガング役の子は実際に11歳のヴァイオリニストだそうだけど、生意気でやんちゃそうな顔立ちと大物の風格が後の大作曲家にぴったりだった。