おばあちゃまが死んで、兄が飛行機に乗り遅れて、バイトが相変わらずバタバタしていて、風邪引いて、弟が帰ってきた。


北海道へ発つ日、オバマの来日ショックで大幅に飛行機の減便されていたのに、なんとか午前9時の便に乗って1時間半で千歳着。乗ってすぐ寝るので国内便でドリンクサービスを受けられた試しがない。
千歳でもう寒い。
札幌の祖父宅で生おくり人を見ながらおばあちゃまにさよならして、おばあちゃまをめっちゃ愛してる祖父を見て涙。
通夜では両脇の母と妹がうとうとするのを肘でつつきながら時間を過ごした。

夜、金曜は仕事で夜羽田でキャンセル待ちをしていた兄がやっぱり乗れなかったというので、ネットで翌日の便を探してあげる。
全日のオバマショックを引きずっていて全然空席がなかったが、なんとか朝8時の便に1席だけ空いてるのを見つけて、その場で予約。その日中にお金を払わなきゃいけないというので、クレジットカードを持ってない兄の代わりに雨の札幌の街をコンビニに走るあたし。
なんであと1週間で30歳になる人をこんなにお世話してあげてるんだろう・・・と思いながらも、それでも普段ぼんやりマイペースな兄がせっかく北海道に来る気になっているんだから、と自分に言い聞かせて寒さが骨身にしみる中を走った。
朝も6時半に起きてANA予約センターに電話、しっかり全日の入金が反映されていることを確認して、兄に大丈夫だから予約番号を持って空港でチェックインするんだよ、と連絡。
「うん、わかったー」とぼんやりな兄から7:19に来たメールに「今浜松町の手前なんだけど」と書いてあった時点で嫌な予感はしてたんだ・・・
7:50、兄から電話。


「乗り逃したっぽい・・・」


ぽいじゃねーーーーーーー!!!
カウンターで交渉しろ!祖母の葬式なんです、って食い下がれ!と言ったところで、押しの弱い兄にカウンターのお姉さんが説得できるわけもなく、そのまま午後までキャンセル待ちをした挙げ句、焼き場からの帰りに父が電話で「もう来なくていい」と言われ、諦めた兄に幸あれ。しょーもない。


***


土曜夜に帰宅、日曜にバイトに行ったら、一緒に働いてた派遣会社の社員が心労でダウンしていた・・・!
こんなに人のいないときにーーー!
と憤ってみたところで、派遣会社から別の社員が来る様子もなく、ていうか急に何もできない人に来られても困るんだけど、とにかくこの最悪の状態をなんとかしなければ、ということで、バイト終わりに同期5人で渋谷の支店に行くも、日曜でオフィスには誰もおらず。
これで引き下がるわけにいかないので、休日の担当社員を呼び出して渋谷のジョナで話し合い。
最初は「とりあえずこいつらの話だけ聴いとけばいいか」という態度丸出しの社員に、今の状況のひどさ、派遣会社の対応のあり得なさを3時間、努めて冷静に説明して、最後には社員に「ぜひ改善しなくてはならないので、皆さんのご意見を伺いたい」とその場で具体策を考えさせるほどには熱意が通じたらしい。
社員が帰ったあとは、女子5人へとへとで甘いもの食べた。
とりあえずあと1週間、今の演目の千秋楽までを乗り切れますように。そしてこの話合いが無駄にならないことを心から望む。


***


朝起きたらひどい寒気。この時期、生徒にうつすわけにいかない、と思い、高校を休んだ。
夜、父が北海道から帰宅。母親の逝去にかなりのショックを受けつつも葬儀が無事終わってホッとしているらしい父の話を聞いているところに、弟が帰ってきた。
この夏、家賃を滞納し続け、親に尻拭いをさせた上に音信不通だった弟も、祖母のことを聞いて何か思うところあったらしく、帰ってきてみんなに頭を下げた。
全部を水に流すわけにはいかないけど、あんなやつはもうどこかで死んでいてもしょうがない、と思っていた弟の顔を見て、想像以上にホッとしている自分がいる。


なんだか激動。でも良い、のだと思う。