プロコってば

日本フィルハーモニー交響楽団第611回定期演奏会 @サントリーホール
指揮:アレクサンドル・ラザレフ [日本フィル首席指揮者]
ヴァイオリン:ニコラ・ベネデッティ


プロコフィエフ交響曲全曲演奏プロジェクトvol.2>
チャイコフスキー組曲第4番《モーツァルティアーナ》
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番
プロコフィエフ交響曲第2番

ラザレフ&日フィルによるプロコフィエフシンフォニーシリーズ第2回。
今回の第2番は、パリでストラヴィンスキーの「春祭」や6人組が成功していて、それを悔しく思ったプロコが前衛的な交響曲を作ったる!と意気込んで作曲したという作品。
1楽章は非常にメタリックで非情な感じのする激しい音楽で、「春祭」の影響をすっごく感じた。金管とか打楽器の使い方に特に。
プロコだったらもっとスマートな音楽作りができるはずなのに、真っ向から「俺にも出来るもん!」的な悪く言えば子供っぽい意地が感じられて、なんか可笑しかった。
でも2楽章の変奏では冒頭の哀し美しいテーマがなんともメロディメーカーなプロコらしくて、最後も元のテーマですぅっと静かに終わるのも素敵。


それから今回は前プロでモーツァルトのヴァイオリンコンチェルトを弾いたニコラ・ベネデッティ(22歳!)が素晴らしかった!
もうなんというか、音が神懸かり的に美しくて、テクニックを見せつけるような場面でも決して音が破綻せず、常に最高の弓圧が弦に乗ってるというか、とにかくキメの整った「いい音」を最初から最後まで聴かせてくれて、これを聴けただけでも今日来てよかった・・・(●´A`●)と休憩時間中ずっと余韻に浸っていた。
ちなみに彼女、見た目もすごい美人で、白い裾がヒラッとしたドレスが歩く度にひらひら広がって素敵でした。