redsmoke2007-08-14


今日は、先日亡くなった同級生K子ちゃんのご実家、金沢に日帰りでお邪魔してきた。
朝9時の新幹線と在来特急を乗り継いで4時間以上、見渡すかぎりの緑の稲穂、日本海景色を経て、空の広い彼女の実家へ到着。
お盆真っ最中に同級生7人もで押し掛けてしまったというのに、ご両親は明るく出迎えてくださってありがたかった。


7月頭に彼女の訃報を聴いたとき、もちろん悲しかったし信じられない気持ちで呆然としたけど、なぜか涙が出なかった。泣けなかった。
そのあと割とすぐに「仕方ない」なんて平然とした気持ちになっている自分に気づいたときは、さすがにショックだった。
どちらかというと情が薄い方だというのは自覚していたけど、あたしってこんなにも冷たい人間だったのかーって。


でも、今日、いっぱいのお花に囲まれて笑うK子ちゃんの遺影を目にした途端、急に信じられないくらい涙があふれてきて、嗚咽するほど泣いてしまった。ほんとは、今日はあたしより彼女と仲良しだった子も一緒だったし、あたしは泣かないつもりだったのになぁ。
恥ずかしいなーと思いながら、しばらく泣いて泣いて、みんながお焼香を終えるころには落ちついた。
たぶん、今日初めてあたしは「K子ちゃんが亡くなった」ことを全身で理解した。
そのあときれいに飾ってある舞台用ドレスや写真を見せてもらって、お母様が買っておいてくださったK子ちゃんが大好きだったというケーキをいただいて、亡くなる前の最後の演奏会の歌を聴かせてもらった。
なんだか安心した。
Aちゃんが「よく四十九日までは居るっていうけど、本当に今日はK子ちゃん居たと思う」って言ってて、ああそうかも、と思った。


ご両親は、お土産に新幹線で食べるお弁当まで用意してくださっていて、それを恐縮しながらいただいて、また4時間かけて帰京。
帰りはみんなニコニコしていて、それがなによりも良かったなぁと思った。


K子ちゃん、ありがとう。今日は会えてよかったです。