ベルリオーズまみれ

都響 作曲家の肖像「ベルリオーズ
東京芸術劇場大ホール


ジョアン・ファレッタ(Cond)


オール・ベルリオーズ・プログラム

  • 歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲
  • 夏の夜(ゴーティエの詩による6つの歌曲) メゾソプラノ・ソロ/加納悦子
  • 幻想交響曲(ある芸術家の人生のエピソード)


現在、ベルリオーズのアリアを勉強してることもあり、タイミングが合ったので久しぶりの都響
少し遅刻してしまって、4公演しか上演されなかったというオペラの序曲は聞き逃してしまった。


「夏の夜」はアルト、もしくはテノールのための歌曲。元はピアノ伴奏の歌曲をベルリオーズ自身がオーケストラ伴奏に編曲したもの。
どの曲も独特の暗さやグロテスクさがあって、軽いテイストの曲でもどこか危うい雰囲気を感じた。
そういう意味ではテノールよりアルトの方がぴったりかも。
低音が多くて大変そうだったけど、あれいいなぁ。いずれ勉強しようリストに追加。
加納さん、以前聴いた(というか合唱で出た去年の読響でソロをされてた)のはロシア語、今回はフランス語。
フランス歌曲をオペラ歌手が歌うと和声が凝ってるだけにいやらしくなってしまうことが多いのだけど、本職はリート歌手の加納さんはさすが言葉の表現力が多才で、素直な声が素敵だなぁと思う。あたしもああいう歌が歌えるようになりたい。お気に入りの歌手のひとり。


幻想交響曲で印象的だったのは3曲目のコルアングレの音(ほんとツボすぎる音!)と、後半のたたみかけるような狂乱ぶり。
曲は有名だから前から知ってたけど(西洋音楽史でもやったなぁ)、ベルリオーズは悪魔的音楽と恋に落ちるシーンの音楽を作らせたらダントツだと思う。彼の頭の中にはあの悪魔の世界があったのかなぁ。


そういえば女性指揮者は初めてだったんだけど、繊細すぎず、大味すぎず、きちっとしすぎなくて良かったです。


で!
もらったチラシに入ってた、新日フィルの9/5にやる「夏の夜」はソリストがあのナタリー・シュトゥッツマンなんだよーーー!!!
http://www.njp.or.jp/njp/programinfo/2006-07/20060905s.html
ちょーいきたい!ほんとにほんとにいきたい!
あたしのフランス歌曲の歴史(って3年ぐらいのもんだけど)はシュトゥッツマンのCDと共に歩んだと言っても過言ではないのよ。
行けよ、って思うでしょ?でもお仕事の合唱の練習が・・・・かぶった。それも昨日出席の返事したやつ。
あーんもうなんでよりによってこの日!
シュトゥッツマンまた来るかなぁ。生で聴けるかなぁ。
ジェシー・ノーマンとシュトゥッツマンを生で聴くまでは死ねないんだから!