ダ・ヴィンチ・コード

たまたま一緒に行く約束してた子と時間が合うのが今日だけで、じゃあ今日行っちゃうか!となったら偶然映画の日で千円。ラッキィ。
ミステリ好きとしてはミリオンセラーになった原作本を読みたいなぁと思いながらも映画化されるならそっちを先に見よう、と我慢していた。結果的に言えば、その順番を守って良かったと思う。
何より、今あたしは絵画鑑賞にハマっていて(この書き方馬鹿っぽいけど他に言いようがない)、宗教画においてのモチーフのことなどに興味を持っているから、ストーリー以外のところでちょいちょい楽しむことができたから。


以下感想なので未見の方はご注意を。



原作本未読のあたしでも、あーこりゃ原作の中身を無理に詰め込みすぎだし、その結果、焦点が絞られてなくてあんまり印象に残るシーンもないから、原作ファンは不満だろうなぁという印象。
映画批評ページにもさんざん書いてあったように、原作を知らない人にしてみたら話が複雑過ぎだし、なんとかストーリーを流そうと主要人物はずっと説明臭い台詞を喋り続けるので、あたしの周りの席の人も2時間ぐらいで集中力が途切れ、モゾモゾと身動きをする人続出。
話自体は、ああいう突飛な仮説に基づいたミステリは嫌いじゃないし、謎解きの過程やキャラクターなんかも興味深いと思うので、それを面白いと思えない映画にしてしまったことが悲しい。
あんだけ盛りだくさんでいろんな知識が必要な話なんだから、無理に1本にせず、前後編としてじっくり作っても良かったんじゃないかな。


トム・ハンクスは年とっていい味が出てきた。ファニーな役はやりにくくなった気がするけど、重厚な役が増えそうね。
キャラクター的にあんまり魅力がなかったのが残念。
作中で彼が書いた本が読んでみたい。


原作は読むか?
うーんざっと流し読みしてしまったような感じなので、オチがわかってるだけ興味をひかれないけど、ちょいちょい気になるシーンや謎があったので、時間があったら読んでみようと思います。ふいー。