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妹に借りて。

ナイフ (新潮文庫)

ナイフ (新潮文庫)


主にいじめを題材にした短編集。
ただいじめに関わる子どもだけじゃなく、子どもの成長への違和感の中で不器用に、ときには目を背けながらも接していく親の姿が大きく描かれている。
親たちは成長し変わっていくわが子に戸惑い、理想と現実の間で思い悩み、間違いだらけの対応をしていく。そこが痛くて苦しくてもどかしくて、でも、それでも親と子であるという、何にも変え難い事実、奇跡的な事実こそをすばらしいと感じる。そんな読後。
それにしてもこういう話を読むとき、子どもより親への感情移入が強くなってきた。自分がもう親の年齢に近いんだなぁということを実感する。
「キャッチボール日和」「エビスくん」この2作品は、今まで読んだ小説の中でも最高に胸をつかれた。



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きよしこ (新潮文庫)

きよしこ (新潮文庫)

エイジ (新潮文庫)

エイジ (新潮文庫)


落語的笑いのすすめ (新潮文庫)

落語的笑いのすすめ (新潮文庫)

文珍さんが慶應大学で受け持った半年間の講義をそのまま本にしてある。
喋り口調で書かれてるから、読んでるとほんとに文珍さんが喋ってるのが聞こえてくるようですよ。おもしろい。