茂木大輔隊長と名曲の森探検隊第5回「ロ短調ミサ曲」

三鷹市芸術文化センター 風のホール
茂木大輔(Cond)、田島茂代(Sop)、菅家奈津子(Mez)、羽山晃生(Ten)、佐藤勝司(Bar)
東京混声合唱団(Cho)、オーケストラ・アンサンブル「風」(管弦楽


J.S. バッハ:ロ短調ミサBWV.232


なんだかぼーっとしながら向かった、おなじみ芸術文化センター。
今日は2階3列目の真ん中で、管弦楽も合唱もバランスよくきこえて、とても良い響きだった。正解。
全体で2時間余りという、長大なミサ曲のクレドの前で15分休憩が入った2部構成。
あまりに眠すぎて前半ちょっと寝た。。。もったいない。


後半はちゃんと聞いたよ。
前半では、グローリアのバスソロ、ホルンソロとファゴット2本の曲が不思議な響きで面白かった。
オーボエ・ダモーレの音も、美しくて大好き!


さすが、と思ったのは東京混声合唱団のコーラス。
編成はSop5、Alt5、Ten4、Bas4。途中8声部になる前に位置を移動してた。
音程が確かなのは当然、フレーズの切り際がとてもきれいで、長めの残響のおかげで天から声が降ってくるみたいだった。
ソプラノの田島茂代さん。高音が特に美しく響いて、ミサ曲にぴったりの嫌らしくないシンプルな歌い方が素敵だなーと思った。
メゾソプラノの菅家奈津子さんは、ビブラートの巾が大きいせいか音程が定まって聴こえなくて、細かい転調の時など、あれ?と思うことが何度かあったなぁ。曲によってはそれでいいのかもしれないけど・・・うーん難しい。


いつも思うんだけど、芸術文化センターの主催公演はパンフレットが親切丁寧ですばらしい。
前のメサイアのときもそうだったけど、今回も茂木隊長の「ロ短調ミサ」についてのコラム的なものから、各々の曲の解説、楽器編成、歌詞の対訳など、下手するとCDのブックレットよりも詳しい(そのうえ読みやすい!)と思われるような内容盛り沢山なものでした。
こういうパンフレットは演奏会開演前や最中はもちろん、持って帰ってCDを聞きながら復習しよう、と思わせるし、ちょっとお得な気分で嬉しい。
何より、主催者の「楽しんでもらおう」という意気込みが見えるようで、いいなぁ。
こうゆうの、大事。