都民芸術フェスティバル 東京都交響楽団

東京芸術劇場大ホール
小泉和裕(Cond)、小川典子(Pf)


グリンカ:歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番ハ短調作品18
ハチャトゥリヤン:バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞/子守歌/ばらの乙女たちの踊り/レスギンカ
ボロディン交響詩中央アジアの草原にて」
チャイコフスキー:序曲「1812年」作品49


客席ぎっしり!さすが東京都助成公演。
それでなのか、全体に派手で短かめの曲が山盛り。サービスサービス★って感じ。
演奏者ももちろん大変そうだけど、聴いてる方も楽しいながらもちと疲れた(」・・)
ラフマニノフ2楽章でぼーっとして、ハチャトゥリヤンで目が覚めて、またボロディンでぼーっとして・・・


頭の2曲は6日の新日フィルと同じ曲で、そうすると嫌でも比べてしまうというもので。
ラフマニノフ*1は、相変わらずこっちが不安になるほどロマンティック*2な音楽。最初のオケの出だし(試聴←1.Piano Concerto No.2,Op18:I.Moderatoてやつ)は何度聴いてもぐぐぐぅっとくる。
ただ、先日と比べるとどっしりした裾を引くような重めのテンポ。
あたし的には新日フィルの方が好きかな。ホルンソロが今日のよりぜんぜん良かったし
(6日に書き忘れたが、鳥肌たつような美しい音だった。思い出すだけで感動・・・)


ガイーヌは、剣の舞以外初めて聴いたのだけど。
ほんと、まさにバレエ。・°°・☆って感じで、リズムが凝ってて、ぜひバレエ付きで見たいと思った。弾くのも楽しそうだし、ばらの乙女なんてすごい美しい曲だし、こんなにいい曲があったなんて!収穫!
これだけで聴きに行った甲斐あった。


そして最後のチャイコ。これはあれだ、トリビアで「本物の大砲を使ったオーケストラの曲が〜」ってやってたやつ。
さすがに今日は大砲の音(録音でも)ではなくて、大太鼓を2丁使ってた。
この曲は冒頭のチェロ4本とヴィオラ2丁(たぶん)のソリが!もーうっとり。
チェロトップは最近よく名前をお見かけする古川展生さんで、その古川さん中心にぐいぐい歌う旋律のまぁドラマティックなこと。フルオケの音量より心に響いたよ。
そのあとも金管がバンバン鳴って、大太鼓の大砲もドンドン打たれて、それまでたぶん席の関係で音量が弱くて不満だったので、最後の最後でそのストレスもスっきり解消して素直に興奮できた。
カーテンコールの際、指揮の小泉さんが古川さんに何やら盛んに喋りかけてたのが印象的。


アンコールは何だっけ・・・たぶんチャイコのバレエ曲だった・・・
席が遠くてあんまりよく見えなかったけど、コンマス矢部さんがメガネかけてた?
・・・すき!

*1:のだめも弾いてた。最初からffで弾いてた曲です。

*2:ロマンティックって「ロマン派の」って意味もあるよね・・・難しい。あたし的には甘美で情緒的な感じです。