眠気にまかせて

4月から某オペラ研修所に通っているのだけど、今度あるソロ試験の曲目範囲がまさかの「モーツァルトの演奏会アリア」「宗教曲、カンタータ、オラトリオ」とな。
もっとTheオペラ!あたしプリマドンナ!みたいな曲ばっかり歌うところなのかと思ってた。


声種からしモーツァルトはないとして*1、とすると宗教曲といえばまずはJ.S.バッハか。
でもこの膨大な量のカンタータだのオラトリオの中からどうやって曲を選べばいいのかさっぱりわからない。とほー。
とりあえずようつべとグーグルの力を借りたところ、カンタータのBWV54と170、クリスマスオラトリオの第4、19、31曲がfor アルトで有名らしい。
ようつべで聴くかぎりでは170の1曲目がとても綺麗。ゆったりしてて、基本長調だけどときおり雲行きがあやしくなるように短調に寄り道する感じとか好み。


大バッハではマタイ受難曲の「憐れみ給え、わが神よ」(Erbarme dich)を学生のときにちらっと勉強したぐらいだけど、この曲を教授N先生のレッスンに持って行ったら、「重い曲だけどあなたが歌うと暗くなりすぎなくていいわね」と言っていただけてとても嬉しかったのをよく憶えてる。
褒めてもらったことをなかなか忘れないでいることは、幸せでいるためのひとつの方法だね。


ちなみに研修所では今、日本人作曲家のオペラをやっていて、とても新鮮で面白い。
クラスも若い子ばっかりだけど、みんないい声で、聴いてるだけでも楽しい。
でも年を聞いては「若いね!」って言っちゃうのでいけないなーと思う。でもつい言っちゃうん。

*1:そもそもモーツァルトのコンサートアリアにforメゾソプラノ(アルト)ってあるのかな