カブキ

中友のアヤが「歌舞伎を見に行きたい!」というので、初めて自分でチケットを購入する努力をして(結局買えず、祖母に譲ってもらった)ふたりで四月大歌舞伎に行ってきました。


まずは銀座で待ち合わせして、久しぶりのカラオケ。
いつのまにか吉祥寺の歌広から銀座のビッグエコーへ場所も移り・・・あたしたちも大人になったね(感涙)
で、2時間ほどカラオケして、歩いて歌舞伎座へ。
あたしがいつもするように左手のお弁当屋さんでそれぞれお弁当を買って、筋書きも買って、階段でえっちらおっちら3階まで上がる。

【演目】

歌舞伎初体験のアヤにやっぱり勧進帳を見せたくて、どうしても夜の部に行きたかったのよね。
しかも今回は弁慶が仁左衛門、富樫が勘三郎義経玉三郎という、もー全員大好き!な配役で、めったに見られないと思うし。
やー仁左衛門さんの弁慶、最高にかっこよかった!
そして最後の「浮かれ心中」は井上ひさしの「手鎖なんちゃら」という原作を勘三郎さんが「これは歌舞伎にできる」と思って歌舞伎の演目化したというもの。
才能もないのに絵草紙作家を目指すバカな若旦那が名を売るためにいろんな事件を起こす、という、今の世の中にもそのまま通ずるようなメディア世界の愚かさや夢を描いた話でした。
これはもう、完全に勘三郎さんの独り舞台。あのキャラクターはずるい、そしてすごいひとだなーとしみじみ思った。
脇役も、七之助の花魁は妖艶でいてかわいらしく、橋之助は男臭くて、三津五郎さんもばかでかわいかった。
最後は宙乗りしながら紙吹雪までまいちゃった勘三郎さんでおなかいっぱい胸いっぱい!


軽く飲んで帰ろーと歌舞伎座横のプロントへ。
隣の席の有閑マダムたち(全身につけてるものが漏れなく高そう!)が帰ろうと立った途端にバァっと散らばる紙吹雪。ああ・・・持ってきちゃったのね、歌舞伎座から。
店員さんが全員、紙吹雪の残された席に立ち止まって不思議そうな顔をしてたのがおかしかった。
気持ちよく酔って解散。


アヤと遊ぶときって、約束するのも、待ち合わせするのも、余計な手間がかからなくて手早くてらくちんなんだ。
「遊ぼー」「今週末は?」「おっけー。久々に歌いたいな」「いいね。じゃあ」
みたいな。余計な気遣いがいらない感じ。

いろんなことがうまくつながって素敵な日だった。しあわせ。