カサロヴァだー
ヴェッセリーナ・カサロヴァ リサイタル2007
サントリーホール
ヴェッセリーナ・カサロヴァ(Mez)、デイヴィット・サイラス(Cond)、東京フィルハーモニー交響楽団
- ヘンデル:「アリオダンテ」より “まだ生きているのか〜不実な女め” “恐怖と不吉の夜の後に”
- ロッシーニ:「セミラーミデ」より “私はバビロニアで見た〜ああ、いつも憂い”/「セヴィリアの理髪師」より “今の歌声は”
- トマ:「ミニヨン」より “君よ知るや南の国”
- グノー:「サフォー」より “不滅のリラよ”
大学で申込したおかげで、売れっ子メゾソプラノ・カサロヴァのリサイタルを3000円で聴いてきました。席はLBの上の方。結構聴きやすかったです。実際には上記のプログラムの間にオケだけの曲を挟みながらのプログラムでした。
カサロヴァの生歌は数年前にNHKホールで「セヴィリア」のロジーナを聴いた以来、2度目。
前半のロッシーニは、彼女の十八番。テクニックを前面に押し出した歌い方で、正直ちょっと食傷気味。
とってもテクがあるのはわかるしそれなりに感動するのだけど、歌をいじりまわしすぎで曲の良さが伝わってこない。
CDではそういう歌い方はしてなかったのに、やっぱり場数を踏むごとに余裕が出て、いろいろやりたくなっちゃうものなのかしら。
そういう意味では同じロッシーニを得意とするメゾでも、バルトリの歌いかたの方が好き。カサロヴァの声はバルトリよりずっと重いし深いからなおさらもっとシンプルにドーンと声で表現する歌を聴きたいなぁと思ってしまった。
その点、後半のトマとグノーのフランスものでは、彼女の声と表現をしっかり楽しむことができました。
特にサッフォーの歌い出しを聴いたときは「そうそう!こういう歌が聴きたいの!」と心の中で大拍手してしまったほど、やわらかい歌声に包まれるような気持ちのよいひとときでした。
アンコールは「フィガロの結婚」の“Voi che sapete”と「カルメン」のハバネラでした。
この2つもよく言えばサービス精神に溢れ、悪く言えばやりすぎな演奏だなー・・・という印象。
まあお客さんは喜んでたのでよかったのかもしれやせんが・・・
リサイタルはよくも悪くも好き勝手できてしまうので、今度は何か役を演じるカサロヴァを見たいです。
日本で近くやるのは・・・ばら騎士かー・・・安い席とろうかな。
Love Entranced: French Opera Arias
- アーティスト: Ambroise Thomas,Camille Saint-Saëns,Charles Gounod,Edouard Lalo,Giacomo Meyerbeer,Hector Berlioz,Jules Massenet,Frédéric Chaslin,Vesselina Kasarova,Munich Radio Orchestra
- 出版社/メーカー: RCA
- 発売日: 2002/04/27
- メディア: CD
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ロッシーニ:「セヴィリアの理髪師」より “今の歌声は”
この曲きくとかならず水玉ちゃんのことを思い出すなー