RHYMESTER/KING OF STAGE VOL.9 〜POP LIFE Release Tour 2011〜

ZEPP TOKYO

ここ何年も、ライヴはライムスターのKING OF STAGEシリーズしか行ってないような状態なもんで、今回もアルバムに入ってた告知を見て何の躊躇いもなく2枚チケット予約したはいいけど、今まで同行してた妹は当日用事があり、仕方なくHIPHOPに全く興味のない彼を誘ったら直後に別れ・・・どうしよー、1人で行くかなぁ、と悩みつつ結局ずるずると当日を迎えてしまいました。
前日にツイッターで「行くかどうしよか迷ってる」と呟いたら、「ぜひ参戦を!」と言ってくださった方がいたので、まあ暇だし、アルバムは良かったし、ぐらいのなんとなく乗らない気分のままZEPP TOKYOへ。
しっかし日曜のお台場なんてカップルしかいねえな!

会場に入ったのが開演の10分前ぐらいだったので、もう居やすそうな場所は全然空いてなかったのだけど、なんとか手すり後ろのはじっこを確保。ステージは遠いけどまあ見えなくはない、ってぐらいのとこ。


で、結果、

超楽しかったですっっっっ(感涙)


始まっちゃえば1人とかもう全然関係なかったです!
毎度のことですが跳びすぎてふくらはぎがやばし。
今回のツアーは震災後ということもあって、開催するかどうかはライムスさんも悩まれたようですが、そんな時期だからこそ以前からあった曲でも妙に現在の状況に歌詞がピッタリだったり、違う意味合いを持っていると気付いたりで、普段言葉を聞き取るのが苦手なあたしなのにやけにリリックが胸にすとんと入ってきて驚きました。
特に、児童虐待のニュースに心を痛めて作ったというシングル曲「Hands」*1をPV映像をバックに歌い上げるDさんと、オリジナルで作ったというアカペララップからの「WALK THIS WAY」への流れには号泣。
他にも「ランナーズハイ」とか「ザ・ネイバーズ」、そして極めつけの「余計なお世話だバカヤロウ」!アルバムを初めて聴いたときから、ああこれはライヴでやったら「けしからん」並に楽しいだろうな!って思ったけど思った通り。会場中「バカヤロー!」の大合唱で最高でした。


演出は、積み木を積み重ねたみたいな白いシンプルなセットが、プロジェクションマッピングで曲ごとに色んな映像に染められてとてもポップ。まだミュージシャンのライヴ演出としては珍しいらしいんだけど、あれは自由度が高いし、歌詞も出せるし、すごくかっこよかった。


えーとあとは、感動的なHandsの後に「セックスの曲をやります!」って宣言して「肉体関係Part2」をやって感動をぶちこわしたりとか、ランダムにやる曲を決めるコーナーで曲決めダーツを投げるためだけにスガシカオが呼ばれて来たりとか、ウタさんが「シガさん」「スガオさん」と度々呼び間違えてその度に「その程度の間柄なんだよ!」と言い訳してたりとか、ダーツで決まったメドレーをやるために客前で堂々と打合せ風景を晒したりとか。
あ、あと夏にライムス初のサマーソングのミニアルバムを出します!ってことで、リードトラックの「フラッシュバック、夏。」(この「、夏。」の部分にアイドル性を感じる)を最後に披露してくれました。
今回、ゲストらしいゲストがなかったものの、素晴らしい構成(あえての「ダレ場」やグダグダなMCも含めて)で約3時間全く飽きさせないライムス様はやはりすごい。
そしてお客さんもいい意味で落ち着いた年齢の方が多いようで、しっかりコール&レスポンスはするしハジけまくるけど、大事なお話(笑)のときはシーンと静まって集中できる「いいお客さん」ばかりなので、ライムスのライヴはとても居心地がいいなぁと感じました。マル。


最後に関連動画など。

プロジェクションマッピング


「余計なお世話だバカヤロウ」

HandsのPVがないなぁ・・・

POP LIFE(初回生産限定盤)(DVD付)

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*1:この曲のすごさは、40代のオジサンが、虐待に走ってしまう母親の育児でのストレスやパニックに「周りの皆が手を差し伸べよう」と呼びかけてること。なんで女性のこんな気持ちがわかるの?って驚きと嬉しさに涙腺をつい刺激される